- 本記事の内容
- 表皮麻酔クリームの使い方と実際の効果
- 実際にタトゥーの仕上がりに影響はあるのか?
- 彫師さんに相談すべきか否か
この記事について
この記事は、表面麻酔クリームについて実際に彫師、ユーザー、医療関係の方々の意見や実体験を元にした記事となります。
私は医学や法律に精通したわけでもなく彫師でもありませんので麻酔クリーム使用する際は自己責任にてお願い致します。
またタトゥー、刺青業界では「表面麻酔」についてはセンシティブな内容となっており、そこに関して是非を問うような内容ではありませんので予めご了承をお願い致します。
ちなみに先に申しておきますが、基本的に表面麻酔クリームの使用について彫師さんが使用を推奨することはできません。
なぜなら国家試験に受かった医師でなければ、麻酔を使用することはできないからです。
麻酔クリームってなに?成分は?
まず表面麻酔には大きく分けて二種類ございますので紹介させて頂きます。
クリームタイプ
もっとも一般的なものがクリームタイプです。
youtubeでも有名なTKTXクリームもこのタイプですね。
最大の特徴はその強力な効き目で、無痛でタトゥーを入れたい人はこちらを選ぶとよいでしょう。
タトゥー以外にもブラジリアンワックスや光脱毛、ダーマローラーにも使用されることが多いです。
スプレータイプ
スプレータイプの表面麻酔です。
効き目が早いがクリームタイプに比べると効き目は弱めです。
海外のタトゥーショップではかなり一般的に扱われているようです。
ただ日本にいながらこちらを入手するのは結構困難なので、現実的ではないです。
表面麻酔クリームの成分
今回は筆者が使用した事のあるエムラクリームの成分をご紹介させて頂きます。
エムラクリームは水中油型クリームで、外層が水溶性、内層が脂溶性となっています。
有効成分リドカインとプリロカインを組み合わせることにより、高い水分含量と内層の脂溶性部位に高濃度の局所麻酔を実現。
これにより皮膚への透過性を高めることができ有効性の高い麻酔クリームとなっています。
実際の使い方
今回は入手しやすく有名どころのエムラクリームの使い方をご紹介させて頂きます。
タトゥーイング専用の表面麻酔クリームでTKTXと言う商品が発売されていますが、入手難度が少し高めなのと、偽物の商品が多数見られますので同成分のこちらの商品を推奨します。
塗るときは皮膚が見えないくらい厚めに塗りましょう!
塗布時間は120分を超えないように注意しましょう。
時間がたって肌を触り違和感を感じるようであれば麻酔が効いている証拠です。
あとはしっかりふき取っていよいよ施術です。
麻酔クリームを使用する際の注意点
損傷した皮膚・性器及び粘膜には使用しないでください。
眼及び耳に入らないように注意してください。
まずは実際に彫る前に自宅で皮膚の薄い二の腕などに塗ってパッチテストを行うと安心です。
◆副作用
悪心、接触性皮膚炎、皮膚炎、嘔吐、湿疹、動性めまい、感覚鈍麻、蕁麻疹、頭痛、疼痛、小水疱、皮膚灼熱感、血腫、発疹、そう痒症、皮膚色素過剰、変色、浮腫、倦怠感などの副作用が報告されています。
また、重大な副作用が起こる可能性もありますので、使用前に医師に相談してください。
その他に異変を感じた際は、本剤の使用を中止し、すみやかに医師の診察をお受けください。
本当に痛みがないの?
実際に動画に撮っているyoutuberさんがいますので不安な方は一度ご覧ください。
塗り始めはピリピリしてくる。
痛みは驚くほど全くない。
無痛で彫ったからといって、麻酔が切れた後に倍の痛みが襲ってくる…なんてことはないし普通に彫ったときと同じくらいのジンジンした痛みのようです。
きちんと用法容量を守ると、本当に皮膚が無痛状態になります。
触ったり、つねったり、つまようじで刺したりしても全くなにも感じませんでした。
タトゥーの施術や仕上がりに影響は?
動画の中で彫り師さんがおっしゃってましたが、施術や仕上がりに影響はないようです。
痛みで動いてしまわない分、綺麗に彫れるんじゃないかとおっしゃっていましたので、その点に関しては安心しても大丈夫かと思います。
ただ、動画撮影者の方が言っていますが
普通に彫ったときに比べて傷の治りが悪いようです。
タトゥーの傷跡が治りかけているときはかゆみが襲ってくるのですが、そのかゆみがいつもより長い気がするとの事です。
実際にタトゥーを彫る時に使ってもいいの?
これに関しては賛否両論ありますのでハッキリと明言することは避けますが
そもそも冒頭でも話したように、基本的に表面麻酔クリームの使用について彫師さんが使用を推奨することはできません。
なぜなら国家試験に受かった医師でなければ、麻酔を使用することはできないからです。
ここからは僕の感想ですがタトゥースタジオに勤務されている彫師さんの場合は、麻酔クリームの使用を断られることがほとんどです。
しかし、個人でスタジオを持たれている彫師さんの場合は麻酔クリームの使用に関して寛容な方が多いです。
個人の彫師さんの場合は気づいてない振りをするのが大半ではないでしょうか?
麻酔クリームについての彫師さんの口コミ
後悔する刺青を入れる人が増えそう
激痛に身体が反射的にハネ上がってしまい、変な刺さり方をして滲んだままになってしまった事とか実際に経験あります…
塗布するタイプのクリーム状の麻酔薬なら、お客が個人的に買って(個人輸入)持参、施術の際に塗れば問題ないです。
彫師はお客の麻酔薬使用を知らなかったことにすればいいのです。
実際にやってますよ。私は施術前に麻酔クリームを使用するかどうかと、お客さんに尋ねます。
ですが、使用するお客さんは半数以下です。
「痛みのないタトゥーはタトゥーじゃない」と言う人もいますし、
「痛みがないならそれに越したことは無い」という人もいます。使用するかしないかはこれから先も個人の自由でしょう。
まとめ&筆者の見解
使うも使わないも個人の自由!
痛みが無いタトゥーや刺青に価値はないと考える人もいるでしょうが、そこは価値観の違いなので自由でいいと思いますよ。
痛みに耐えて出来上がった作品には愛着が湧いたり達成感が湧いたりプラスなこともありますしご自身で決めましょう('ω')ノ
それでは