- 本記事の内容
- 性格や寿命など細かいプロフィール
- メインクーンに関する豆知識
- メインクーンがかかりやすい遺伝子疾患
メインクーンのプロフィール
メインクーン(Maine Coon)は、イエネコの中でも大きな品種の猫です。
ギネスワールドレコーズの世界最長の猫という項目もつねに常連となっています。
ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)という愛称を持ち、賢さと遊び好きな事で有名な長毛種の猫です。
ちなみにメインクーンはアメリカにおける最古、最大の品種だそう。
メインクーンの性格
オスメスで性格が少し違うのでご紹介します。
オスの性格
メインクーンのオスはどっちかって言うと犬のような性格と言われるほど、飼い主さんと一緒に過ごすことを好むようです。
また、陽気でやんちゃな子が多く、他の動物や子供がいる賑やかな環境を好む事が多いです。
メスの性格
対してメスの場合はプライドが高く、独立心旺盛です。
他の動物とは距離を取り、飼い主さんを独占できる環境を好む事が多いです。
個体差にもよるのであくまで参考程度にとどめておいて下さい。
ちなみに、我が家のなぎちゃん(メインクーン♀)は、まんま説明通りの性格をしています(笑)
メインクーンの寿命
メインクーンの寿命はだいたい12.5歳~14歳くらいとされています。
猫全体の平均寿命が15歳前後となっているので、少し他の子よりも若干寿命が短いです。
ただ、これも個体差によりますので、飼い主さんの努力や環境次第で長くすることも可能です♪
ちなみに、メインクーンに限らずですが、メスの方が約一年くらい寿命が長いです。
メインクーンの毛並みや毛色
ダブルコートの厚い被毛に包まれ冬の寒さにも耐えられるようになっています。
しっぽが長くふさふさとしており「尻尾に猫がついている」と揶揄されることもあるほど。
雪の中でも滑りにくいように肉球の間にも毛が生えますが、フローリングの上では逆に滑る為、伸びてきたら切ってあげるのが吉
「世界一しっぽが長い猫」「世界一ヒゲの長い猫」二つのギネスにも載ったことがあるようです。
メインクーンの抜け毛
メインクーンは長毛種なので抜け毛が目立ちます。
また、春と秋は換毛期の時期なので、一日数回のブラッシングが必要になるほど毛が抜けます。
メインクーン目の色
目の色は凄くバラエティに富んでいます。
グリーン、グリーンゴールド、ゴールドが一般的な目の色ですが
被毛が白いメインクーンに限り、両目がブルーだったり、片目がブルーになることもあります。
メインクーンの大きさ
先ほどもご紹介しましたが
ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)という愛称を持ち、ギネスワールドレコーズの世界最長の猫という記録を持つくらい大きくなります。
ギネス記録に載った猫ちゃんは驚きの全長123cm。
わかりやすく言うと小学4年生くらいと同じくらいの大きさですね
成猫時に100cmを超えることも珍しくありません。
メインクーンの平均体重
オスの平均体重は6kg~8kg
メスの平均体重は4~5.5kg
中には12kgを超えるほど成長する子もいます。
メインクーンの価格
購入場所によって大きく変わりますが、全体の平均で言うと大体20万円~30万円です。
一般的な猫と比べると、少し高価な猫になります。
その他の特徴 子猫の期間が長い
メインクーンはかなりゆったりとした成長スピードです。
成猫になるまでに3年ほどかかる事もめずらしくありません。
つまり子猫の期間が長いというわけです。
子猫特有の可愛さや、活発な状態が他の猫よりも長く楽しめるという特徴を持っています。
メインクーンの豆知識
男の子と女の子どっちがおすすめ?
ズバリ!猫初心者ならオスをおすすめします。
メインクーンはダブルコートで被毛が長く、定期的なブラッシングが必要になります。
メスはプライドが高く手がかかりますが、オスの方が大人しく甘えん坊なので、ブラッシングや爪切りをさせてくれやすいのです。
なので、初心者にはオスがおすすめと言えるでしょう。
猫に慣れていてブラッシングや爪切りもバッチリな人は、寿命が長いメスをおすすめします。
メインクーンの育て方
基本的には一般的な猫の飼育方法と変わりませんが注意点もあるのでご紹介します。
メインクーンは特徴的な被毛のおかげで寒さに強い反面、暑さに弱い傾向があります。
特に蒸し暑くなる日本の夏は危険で、メインクーンは熱中症にかかりやすい猫の代表格だと言われています。
夏場の部屋の温度設定にて気を付けてあげて下さい(^^♪
27度~29度が快適に過ごしやすい温度となります。
生後一年を過ぎたら徐々に成猫用のフードに切り替えてあげましょう。
初めて猫を飼う方はこちらもおすすめです。
かかりやすい病気は?
メインクーンは遺伝的疾患として「脊髄性筋委縮症」「肥大性心筋症」「多発性嚢胞腎」が有名です。
その他にも、遺伝ではありませんが、メインクーンがかかりやすい病気として「毛球症」「熱中症」があります。
肥大型心筋症
紹介する中でも一番危険な病気が肥大型心筋症です。
特に中年期から老年期の猫や雄猫に発症しやすいようです。
症状としては、左心室の筋肉が肥大し硬くなる心筋の病気で、心不全、大動脈血栓塞栓症による後足の麻痺、突然死などの原因となります。
1歳から7歳のメインクーンなら、心臓超音波診断(心エコー検査)で事前に肥大型心筋症を発見することが可能です。
しっかり病院で定期検診を行えば早期発見につながり、、投薬によってコントロールが可能な疾患です。
メインクーン全体の約3割が「肥大型心筋症」を引き起こす遺伝子を有していると言われています。
脊髄性筋萎縮症
胴や手足の筋肉を動かす脊髄の運動神経細胞(運動ニューロン)が失われ、徐々に筋力の低下や萎縮が起こる遺伝性の神経疾患です。
両親が脊髄性筋萎縮症の場合は子供に100%遺伝しますが、片親が健康な場合、キャリアにはなりますが発症はしません。
症状としては生後15~17週くらいから後ろ足が弱くなり、かすかに震えるなどの兆候が見られます。
5か月を過ぎると病状が進行し、激しい動きやジャンプといった行動をとらなくなります。
アメリカのバイオジェンという製薬会社が開発した「スピンラザ」という薬が、有効性を証明しています。
しかし非常に高価な新薬のため、まだまだ現実的ではありません。
多発性嚢胞腎
腎臓を構成するタンパク質を作る遺伝子異常により、腎臓に多くの嚢胞(液体が溜まった袋状のもの)が出来てしまい、腎臓の機能が徐々に弱っていく遺伝子疾患です。
症状としては食欲不振、嘔吐、多飲多尿、貧血、脱水といった症状がみられます。
3歳から10歳くらいまでの間にこのような症状があらわれます。
この病気は進行が大変ゆっくりな為、腎機能も徐々に低下していき、体が順応してしまいます。
その為、状態が悪化するまで目立った症状がなく、発見するのが難しい場合があります。
一方で、この病気の進行はたいへんゆっくりで、腎機能も徐々に低下していくことにより、体が順応してしまうため、状態が進むまで目立った症状がみられない場合もあります。
特にペルシャ猫に多いとされていますが、メインクーンも遺伝的にかかりやすい遺伝子疾患です。
ノルウェージャンフォレストキャット メインクーン違い
メインクーンの横顔 | ノルウェージャンフォレストキャットの横顔 |
横顔を見るとわかりやすいです。
メインクーンは鼻筋に美しいカーブがあります。「ジェントルカーブ」と呼ばれています。
対してノルウェージャンフォレストキャットは直線的な鼻筋でストンと一直線です。
他にも、あまり知られていませんが、猫の中でもメインクーンにのみ、「リンクスティップ」という飾り毛があります。
こちらも見分けるためのヒントになります。
まとめ
カラダが大きくてふわふわの毛が美しいメインクーン。
人間にも従順で賢い猫なので是非おすすめしたいです♪
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!